バイスクル・レフティ・デック(逆インデックス)のレビュー一覧
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橋本英司さん
評価1評価2評価3評価4評価55
2020/05/26 18:47
面白いです!絵札は本当に鏡に映ったような不思議な感覚があります。王、女王、騎士の顔の向き、胴体も。 もしレフティデックを逆インデックスと気付かれないようにスプレッドするとしたら、ボトムにクラブのQを置いて、横向きに持ち、縦にテーブルスプレッドすると大丈夫だと思います。クラブのQのみ、それほど違和感を感じません。(横向きに見たら、です。) 『不思議な奇術』と言うよりも、クライマックスが読めない、オチがわからない、意表をついた『ウケやすい奇術』を手順構成するのに適した、貴重なデックだと思います。例えば『デック検め後のブリザード現象(選ばれたカード以外が真っ白。デックスイッチなし。)』、『観客Aが覚えたカードを観客Bに当ててもらう』などは簡単に出来てしまいます。 他 レギュラーデック52枚に『逆インデックスカードのハートの8』1枚を紛れ込ませておきます。(逆インデックス1枚さえ見せなければ、デック検めの際も特別な広げ方はしなくて良いでしょう。)検めが終わったら『レギュラーのハートの8』を技法でフォースします。カードを観客が覚えたら返してもらい、デックを徹底的に混ぜます。演者はマインドリーディングの演技後、「ちょっと目立つカードのような気がします」と言い、候補のカードとしてダイヤの8,スペードの8,クラブの8を出して見せます。この3枚は普通に抜き出しても構いませんし、ジョセフバリーのフロー・エース・プロダクションのような技法で、マジカルに、テクニカルに出しても構いません。「ちょっと目立つカードと言ったのは、これらとは決定的に異なる特徴を持った1枚だからです」と言って、『逆インデックスカードのハートの8』を観客に提示して終了です。オチが強烈だと「どうやって選んだカードだったのか」は忘れてしまいますので、フォースにそれほど神経を使いません。 マスターマインドと組み合わせる、ワンウエイフォーシングデックと組み合わせる等、色々と試行錯誤が楽しい素材がレフティデックです。なかなかマジックを人様に魅せる機会が思うように取れなくなった現状ですが、世の中が平常に戻った際はこのレフティデックで楽しい奇術を披露したいと思います。
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