フェア・プレイ(キーホルダーの完璧な予言)のレビュー一覧
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橋本英司さん
評価1評価2評価3評価4評価55
2017/05/05 13:15
フェアプレイを「手軽に演じる」なら解説書通りの設定・台詞で構わないのですが、「本格的かつ不可思議なメンタリズムとして演じたい」のなら少々シチュエーション等を変える必要性を感じます。 何故なら予言のボードが演者の筆跡ではなく、手書きでもなく、パソコンなどで印刷して作成したと説明しても「(見る人によっては)見るからに怪しい板。」「見るからにマジックグッズ。仕掛けを感じさせるモノ。」に映るからです。これは統計を取りました。半分以上の方が「演者の技量ではなく道具の力による現象」と観てしまいます。 「現象としては確かに事実、予言の通りになった。しかしどういう仕組みなのかは別にして、結果が出てから都合の良い板を提示できるようなグッズなのだろう。何故ならこの程度の文章なら名刺の裏にでも書けるのだから。なぜこんなに読みにくい小さなキーホルダーを使わなければいけないのか、と考えると『これを使わないと現象を起こせないから』だ。」という感想をどうしても持たれがちです。 一体、誰が不思議な事をしたのか。これが不明瞭なのです。 そこで、予言能力の持ち主を演者ではなくキーホルダーそのものにしてしまいます。 つまり、「このキーホルダーは意志を持っていて、メンタリスト・マジシャンのお守りのようなものであり、どうしてなのかはわからないが何故かキーホルダーを隣に置いて相手にこの選択をさせると、万人が常に同じ決定をするから私も不思議に思っている。」という姿勢を貫きます。 観客が選択を終えたら「やはり不思議ですね。いつもこの結果になるんですよ」と言って予言ボードを公開します。キーホルダーの魔力(お守り・御札が持つ不可思議なパワー)によって観客の思念がコントロールされたというシナリオです。 したがって『わたし』が演者になることはありません。観客もしくはキーホルダーです。演者は単なる進行役。『誰が不思議な事をしたのか』に演者は立候補しない。潔く脇役になります。 キーホルダーが品物を持つことは出来ないので、代わりに演者がキーホルダーの手の役目をすることになります。あるいはキーホルダーの近くに品物を置いてもらって「持った」こととすればよいでしょう。(商品紹介文にある『1人目の観客』にキーホルダーの手の代わりをお願いしても良いアイデアだと思います。) フェアプレイはギミックが大変優れているため、どうしても仕掛けに頼ってしまいます。ただ、奇術である以上、優れた機構に寄らば大樹の陰で、安心しすぎて不思議の度合いを下げさせてしまうような、ぞんざいな演技をしては精巧なギミックが泣いてしまいます。 「総評して、フェアプレイは面白いが、難しい奇術である。」これが私の結論です。この完璧過ぎる不思議を100%観客に伝えるには、台詞の面において大変難易度が高い演目であると考えています。 勿論、勝手知ったる仲間内で軽く寸芸程度に演じるなら、このような小難しい事を考える必要はありません。いつでもどこでも財布の中にあるものだけで演技可能であることがフェアプレイの長所ですので。 1年以上使って、改めて「フェアプレイは名作だな」と思っています。 -
おしんさん
評価1評価2評価3評価4評価55
2016/03/13 13:03
他の方のレビューにもありますが、ギミックは1人でしばらく遊んじゃう程面白いです。 普通に考えたら怪しい物ですが手渡しできるという事とギミックが薄いからなのか全く仕掛けを予想されず、怪しまれることはなかったです。使う道具も財布に入ってるものばかりなので、さりげなく始められるのが良いですね★ -
橋本英司さん
評価1評価2評価3評価4評価55
2015/09/14 05:25
私自身はフリーウイルの方が好きですが、名前の通りフェアさではこちらが上。 「紙幣は普通、ポケットに入れにくいよね。このお札、僕のだもん。そういったことを一切考えず、自由に決めてください。お札だとか、お金だとか、一切考える必要はありません。ささ、気を遣わずに自由に決めて。」 というと、ちょっと面白いかも(笑)。 ひとつの現象しか出来なくて、この価格は高いなと思いましたが、ギミックの精巧さに感動しました。 価格以上の凄さを感じます。 ただ現象を見せて終わりにするのがもったいなくて、このグッズに限り、ギミックを見せて2度驚かせたい。 そんな商品です。 感動の値を込めて、星5つです。
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