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    サイレント・ランニング3(SR完結編:日本語版)

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    サイレント・ランニング3(SR完結編:日本語版)

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    システム商品コード
    000000002674
    オリジナル商品名
    SILENT RUNNING THREE
    製造元
    Ben Harris
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    <別途ダウンロード特価販売もあります>

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    • 緑川明日香さん

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      目次にはない【ランダム・ランニング(50ページです)】は必見。必読。サイレントランニングを使いたくないなら27ページのIONICタンジェントです。 「あなたが心の中で自由に決めたスートを使って、1つの数字を選んでもらいます。あ、スート、言っちゃったのか。じゃあ仕方ない。誰にも見えないように両手を背後に回して・・・」← IONICタンジェントはこれでOK。皆さんビックリなさいます。Any Named Card in Walletの解決策の1つだと思います。即席で演じたように見せて、用意周到。ミラーミラクルワレットがあったほうがいいと思います。持っていないので普通の財布でやってますが。

      2019/04/16 19:47

    • 橋本英司さん

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      『サイレント・デスティネーション簡易版』(原案は【サイレント・ランニング第3巻、45頁) (2014/09/08に作成したものです。サイレント・デスティネーションというより、デック使用の当て方としていくつかヒントを記載しています。使えると思えるものがあると思います。) ・事前準備 デックを抜き出したカードケースに「4つ数字が多い」と書いたメモ1枚を入れておきます。 このメモは蓋を開けてケースを傾けるとスッとスムーズに出て来るように練習しておきます。ブランクフェイスカードに書いたほうが綺麗に出てきます。カードを入れる向き、出した時の向きに気をつけてください。理由は後にわかります。 フォースカードの偶数カードをデックから抜いておきます。デックの厚みは殆ど変わりませんが、48枚になったことが気になる方はJOKER2枚を補充してください。50枚であれば違和感はありません。 抜き出した4枚を演者のズボンまたはジャケットの右ポケットに入れて、その順番を覚えておきます。 別途、ジャケットの左胸にポケットがあることが条件です。 ・手順 簡易版ですので演技は原案よりも至って単純です(原案は難易度が高めで、リスクも多く生じます。高いスキルの洞察力や話術が求められます。しかしその分、インパクトは絶大で強力な現象です)。 サイレントランニング法で観客に1枚のカードをイメージさせます。 演者はデックをカードケースから取り出して「イメージなさったカードを探してください。カードを指さしたり、カードの名称を口に出してはいけません。」とデックのインデックスが綺麗に全部見えるようにテーブルにスプレッドします。 この後の観客の表情で「あるかないか」がわかります。したがって「ありますか」のような質問は不要です。 「ある」場合は、「はい。探しだしました」の意で「はい」と発声して演者の次の指示を待つはずです。 または、スプレッドされたデックの一箇所で視線が止まり、全体を見渡してから少し頷くようにして、その後演者の方を向いて沈黙します。 演者の台詞が「あるかないか」と訊かず「探してください」ですので、観客は「未だ見ぬイメージカードがこの中にあるから目で見て物質として確認する」という意に捉えて作業を行っています。また、その意が正確に伝わるように台詞や手順を進めなければなりません。 探しているのですから「あって当たり前」です、探して確認したら「次はどうするのかな」と沈黙を保ったまま演者の方を向くものです。演者を見るということは、次の指示を待っているということです。 「確認なさいましたね。では質問です。私はこれから何をするでしょうか?何が起きたら拍手しやすいですか?」 では質問です、でカードを当てるヒントを訊かれると思うかもしれません。観客はこれから起きる不思議、カードマジックの現象を問われています。めったに訊かれない問いに戸惑うでしょうが、同時に強い関心と興味を抱くはずです。懸命に現象を想像する観客。 あまり待たせるといいますか、時間を長くおくのはよくありません。逸早くその間を察知して「私はマジシャンです。そのカードをどうすると思いますか、とお訊きしています。深くお考えにならなくて結構ですので」。このセリフは柔和な感じで言います。威圧的な言い方や、何か含みをもたせた言い方をするとこの後の返答が多様になってしまい、演者側の手品師としてのバーが上がってしまいます。 大抵の場合、「カードを言い当てる」です。2番めに「そのカードを消す」になります。パッと思い浮かぶ現象はこの2つです。「私はマジシャンです。そのカードをどうすると思いますか」という演者の言葉からもこの2つ程度しか連想しません。 ただし、 観客の考える時間が長過ぎた場合や、とても富んだ発想をお持ちの方が相手の場合は別です。想像や理想が膨らみ、「カードが燃える」「カードが鳥になって宙を舞う」「カードが私の部屋にテレポートする」など、無茶を言われる恐れがあります。それを阻止します。 「考えてるな?」と感じたら、「通常のケースで結構ですよ。普通は?」と先手を打って観客の思考を中断します。 その言葉に観客は反応し、考えすぎて間延びした行為に対する罪悪感から即答します。「カードを言い当てる」もしくは「そのカードを消す」のいずれかです。 しかし「このカードを予知していた」という発想も充分にありえます。事前予知現象ができないわけではありませんが準備が多くなりますので次のように言い換えてしまいます。 「予知していた。あなたの心の中で思ったカードを予め私が知っていた。すごいことですね。本当ですか」と人ごとのように言いながらデックを集め、奇数カード4枚をトップにカルし、デックを裏向きで持ちます。このトップコントロールはカル以外の方法で容易に可能です。最初の事前準備で『隣接した奇数フォースカード2枚、無関係のカード1枚、隣接した奇数フォースカード2枚』とセットし、中央付近に入れておきます。デックを集める際にボトム側の隣接したフォースカード2枚がトップになるようにしてカットします。フェイスを演者に向け、ネクタイポジションでボトムカード1枚を中央に入れ、ボトム2枚をダブルカットでトップへ回せば目的は達せられます。ワンデックから「予め知っていた1枚のカード」を探す行為なので矛盾はありません。 トップ4枚目下にブレイクを作り、右手で左胸ポケットを軽く叩き、軽い笑みを浮かべながら「本当にそんなことが・・・?」。この台詞と同時に左手でトップ4枚を1枚のように見えるプッシュオフ、もしくはそのままブレイクから上の4枚を1枚のように右手にビドルグリップで持ち、すみやかに左胸ポケットに入れます。この所作はデックを身体の左側へ位置させ、観客側へデック裏が見えるようにして行います(体の正面で行うと、プッシュオフの際にカードのフェイスが見えてしまいます)。 「(直前の台詞に続いて)・・・できるんです。予め知っていなければポケットにカードを入れることは出来ません。では今初めてお聞きします。心で思ったカードは何でしたか?」。プリンセスカードトリックのように、正解を聞き出してから適したカードを出して予知とします。 随分と都合のいい方法だとお思いになるでしょうが、演じてみると大きな反応が返ってきます。今一度想像してみてください。観客が心の中で思ったカードをノーヒントで探し出し、演者は涼しい顔でポケットに入れています。実際には「カード当て」の現象ですが、事前に知っていなければ出来ないと思わせる芸当です。これは【サイレント・ランニング日本語版】28頁、『オープン・プリディクション』からの発想です。「読心術」を「予言」としてみせる手順が当初は理解できませんでしたが、サイレント・ランニングを使えば多様な現象が起こせると確信した第一歩でした。 このようにこの簡易版サイレント・デスティネーションは、ケース・バイ・ケースで適した台詞と現象を起こすための動作を、さも「観客の言った通りの現象を起こした」かのように見せるデモンストレーションであり、原案へ向けての練習になります。 観客が連想した現象が「カードを言い当てる」の場合、台詞が多少変わるだけで「カードを予知していた」と言われた場合と殆ど作業が同じです。 「カードを当てる。心の中で思ったカードを?難しいですね。本当ですか。」 この「本当ですか」に妙な感覚を覚える方も多いかもしれません。人ごとのようですから。しかしこの台詞により、「事前に演者がマジシャンとして想定していた現象ではなく、観客が指定した現象を即興で演じてみせた」と少し錯覚させています。 「本当ですか」という台詞は、違和感があって使いにくいという方は別の台詞で構いません。僕が演じる際は「本当ですか」を使って、それなりに狙い通りの大きな効果があったと言えます。この台詞を強く薦めるわけではありません。 台詞は各々で変わるものです。「カードを当てる。心の中で思ったカードを?難しいですね。演ってみましょう。」でもいいのです。 奇数カード4枚をトップコントロール、胸ポケットを叩き、プッシュオフ、4枚を1枚のようにしてポケットに入れ、「さ。何でしたか?」で、当てたことになります。 胸ポケットを叩く行為は、「ポケットの中は空っぽですよ」「何か入っていたら、こんな風に無造作には叩けませんよ」の意です。口頭で説明すると嘘っぽく聞こえます。ですがジェスチャーであれば嘘には見えません。事実、胸ポケットは空っぽです。ここでの狙いは「空であるポケットに1枚のカードを入れた。その後、カードを1枚出した。ゆえにポケットは空に戻った。」と無意識に思い込ませることが狙いです。 勿論、これ以外の当て方でも結構です。 観客がイメージしたカードが、既に演者の頭の中で赤いカードに絞られていることを観客は知りません。 ダイレクトマインドリーディングで当ててもいいですし、インターセプトのように当てても構いません。当てるという現象が最も容易だと思います。 「カードを消す」が最も難しいと僕は思います。奇数フォースカード4枚をパーム、ラッピング出来ればいいでしょうが、そのようなテクニックを持ちあわせてはおりません。 「カードを消す財布」「カードを消す封筒」などをお持ちであれば別です。使えるものがあるなら惜しげなく使いましょう。 一応、 奇数カード4枚をトップにコントロール  → トップ4枚の下にブレイク → ダブルアンダーカットで表向きにターンノーバーしながら切り上げる(裏向き4枚はボトム。あとは全て表向き) → 表向きのトップから1枚ずつフェイスダウンでテーブルに重ね置く → 約半分を過ぎた辺りで持っているパケットをテーブル上の裏向きパケットに重ね置く → デック全体を持って改めて表向きのトップから1枚ずつフェイスダウンでテーブルに重ね置くことを再開する これで「表向きで確認し、確認し終えたら裏向きにしていくという作業において、最後に全て裏向きになり、イメージしたカードは出てこなかった」、つまり消えた、という現象にはなります。 また、クロスロードデックとデックスイッチが可能であれば当然綺麗に消えます。デックスイッチャー・ウォッカなどを使っても結構です。綺麗にスイッチ出来ます。 事前に奇数フォースカードにラフ加工しておいてもいいでしょう。見せないということで消えたことになります。 奇数フォースカードの4枚だけはブランクバックでも「消えた」という印象の現象として通用すると思います(これについての詳細は後述)。 カードバニッシュはテクニカルなものが多く、嫌いではありませんが、ハンドリングを文章で表現するのが困難でございます。そう言って、「お好きなカードバニッシュで消してください」と書いてしまえばラクですが、どうも卑怯な気がします。 そこで拙い案ですが考えました。 「カードを消す?あなたがイメージしたカードを?ということは・・・イメージそのものを消す? いいでしょう。演ってみましょう。まず、イメージしたカードを忘れてください。冗談で言っているわけではありません。まず試験的に演ってみましょう、ということです。仮に今、あなたがイメージしたカードを忘れたということにします。仮に、の話です。そこで私がお尋ねしました。あなたがイメージしたカードの、数字は言わなくて結構です。マークは何でしたか?記憶を失っている設定ですので嘘を意識的につくことになります。さ、どうぞ」 「数字は言わなくて結構です。マークは何でしたか?」この質問に観客は答えます。 おそらく観客の心の中はこうです。「これがマジシャン特有の駆け引きなんだろうな。心の中で思ったカードを消すにはカードを知る必要がある。しかし本当に心を読めるわけがない。カードを知るために、この質問の後も何か仕掛けてくるかもしれないが、それはどうであれ、今は4つのマークのうち、一つを除外するだけだ」。ここまで具体的ではないでしょうが、そう思っていますので教えてくれるでしょう。数字は言わなくていいのですからそれほど抵抗がないはずです。それよりも何よりも、この現象が「カード当て」ではなく「カードのイメージを消す」です。どういう現象に仕上げるのか予想できず、興味津々ですから現象を観たいがためにマークは教えてもいいとさえ思っています。 ここで観客が答えるタイミングを外すように遮って、演者は突然ひらめいた演技をします。 「あ、赤ですね。カードの色は赤です。数字は読み取れませんが色は読み取れました。赤です。さ。嘘のマークを言ってください。赤です」 観客は驚くと同時に混乱するでしょう。色を何故当てられた?と。これではマークの見当が、1/4から1/3になるだけではない。現時点で1/2じゃないか。と。勘で色を答えた様子がないように進めることが大切です。 「ただ単に嘘のスートを言えばいい」と思われたらクラブやスペードを言われますので、ここは助け舟を出すニュアンスで、「お困りでしょうね。混乱なさっています。整理しますね。マークはダイヤかハートです。赤いイメージをキャッチしたので間違いありません。必然的に意識して嘘のマークを言わなければならない状況になったのは、あなたの提案である『カードのイメージを消す』発想から生じたものです。赤いカードだということは読み取っています。黒いカードを言えば嘘をついたとわかってしまいます。すぐわかる嘘は嘘とは言いませんので、馬鹿馬鹿しいかもしれませんが、ここは赤いカードで、マークは嘘をついてください。どうぞ。」 この方法でスートを知るのは僕は好みませんが、【サイレント・ランニング】8頁、「色を完璧に当てる中でスートを訊いてしまう巧妙な手順」よりは「どさくさ紛れ」の感覚がなく、まだマシかなと思っています。スートを知る方法はまだ他にありますが、原案に忠実に演じながらスートを知る方法の一つとして、ここではこの手順を選択しました。特にこれにこだわることはなく、別法でも構いません。ただし、原案の「色を完璧に当てる中でスートを訊く」効果はあります。強引な感覚は否めませんが、驚いてスートを観客自ら言ってしまう例をいくつか経験しました。演ってみるまでは疑っていましたが、演ってみて得るものがありました。あのサイレント・ランニング8頁に記載の方法の効果はあったのです。 この設定においてスートを知る別法をひとつ挙げます。順番を変えるだけです。 「イメージしたカードを忘れてください」 → 「数字は言わなくて結構です。マークは何でしたか?」 → 「嘘を意識的につくことになります。さ、どうぞ」まで進めます。観客がダイヤかハートを言えばそのまま進めますが、クラブやスペードを言われた場合は先へ進行できません。そこでマインドリーディングです。「クラブ・・・?それは嘘だとわかる嘘です。変えてください。私はマインドリーディングができるのです。嘘か本当かぐらいはわかります」と言います。既に奇数カードとわかっていますからこのマインドリーディングは的確です。これに対し観客は驚くでしょうが、次の回答がダイヤかハートであれば構わず手順を進めます。もし仮に、クラブのあと「スペード」と答えられた場合は「スペード・・・?いやこれもすぐ嘘だとわかる嘘ですね。もう一度変えてください。スペードも間違いなく嘘とわかる嘘です。嘘は嘘か真か分からないから嘘の効果があるのです。もう一度だけ嘘をついてください」これで「ハート、もしくはダイヤ」を言わざるを得なくなりますが、二度続けて「クラブ、スペード」と黒いスートを言われるのはめったにありません。「ハート・・・?んー・・・これはマインドリーディングが効きません。ハートという嘘は、嘘とはわからないので嘘のなかの嘘です。ありがとうございます」と「赤いスート」を導き出します。こちらのほうが先ほどの「急に赤いカードだと閃いた」以降の台詞よりも「明らかな消去法」とは思われませんので、不自然さが緩和されています。その他、スートを知る別法は【サイレント・ランニング】【ラン、サイレント・ラン、ディープ】【サイレント・ランニング第3巻】を参照なさってください。 手順解説をこのまま続けます。 ハートと答えられた場合はダイヤ2枚に絞られます。 ダイヤと答えられた場合はハート2枚に絞られます。 2枚に限定したら、以下のようにして現象を成立させます。 ダイヤの5、ダイヤの9の2枚に絞った場合で解説します。演者はテーブルにおいてあるカードケースに右手をかけて(そっと置く程度)、次の台詞を言います。 「(嘘のマークを答えてくれたことに対し)ありがとうございます。あなたの頭からダイヤの9のイメージは無くなっていましたね」 ダイヤの9が観客がイメージしたカードだった場合、殆ど手がかりになるような要素がないまま言い当てたことになります。唐突に当てられて驚いている観客に対し、「イメージしたカードを消すことに成功しました。見事にダイヤの9のイメージは無くなっています。ご協力感謝します」と言って終了します。 明らかな論点のすり替えであり、こじつけに過ぎません。演じたのはカード当てでありカードバニッシュではありません。 しかし、「まだ質問されるかもしれない」と考えていた際に、ノーヒントで数字を言い当てられ、色はノーヒントで当てられています。この現象を見せられて「不満に思う部分がある」と考える観客はいたとしても、驚かない観客はいないでしょう。 ではもう一つのケース、ダイヤの5が観客がイメージしたカードだった場合です。 「あなたの頭からダイヤの9のイメージは無くなっていましたね」という台詞を聞いた際に、きょとんとなるはずです。妙な間が空きますから「これはダイヤの5だ」と、演者は即座に容易くわかります。 「ん?何言ってるんだ?」「これはミスったな」といった相手の心を文字通りダイレクトに読み取り、カードケースをもてあそぶように右手から左手に渡し、「あなたの頭にダイヤの9は無かったはずですよ。事実、ダイヤの8も7も6も無かったはずです。消えてるのです。私がダイヤの9に着目したのは、ただ単に」 ケースから「4つ数字が多い」というメモをスッと観客の前に出して「と思っただけです。直感って馬鹿にならないものでしてね。あなたが本当に忘れようとしたのはダイヤの5でしたが、そんなに簡単に記憶がなくなるわけがない。ですから記憶のデータはこうして残っているのです。」と言って終了します。 「消えた」「消える」「消す」「無い」「無くなった」「失う」などの主語を欠いた言葉の曖昧さと、どのスートにも通用する万能なメモの存在で、ミスを帳消しにしています。スートがわかった時点でさり気なく自然にカードケースに手を置く所作も忘れてはいけません。 これはハートの2枚でもメモの内容が変わりません。クラブでもスペードでも同じです。 サイレント・ランニングの特性で、スートが同一であれば数字の差は常に4つになります。用意するメモは1枚でいいので便利です。ケース・バイ・ケースにする必要がありません。アウトとして使うのは別の現象のほうがマッチする万能メモかも知れません。今後研究いたします。 カードバニッシュを話術で現象成立させるのは本当に難しいです。 余談になりますが、少々変わったイメージカードのバニッシュ法があります。ここに挙げたサイレント・デスティネーション簡易版の流れでは無理な点があって使えません。使うなら全てのケースに合うような工夫が必要です。 デックが表向きでスプレッドされた状態で、観客のカードがそこに有るという設定なら使えるだろうというひとつの方法論です。例えば、奇数カード4枚がデックにあるとします。 「あなたがイメージしたカードを消してみます。と言っても、物理的にカードが消えるわけがありませんよね。イメージそのものを消してみましょう。まず、イメージしたカードを忘れてください。冗談で言っているわけではありません。まず試しに演ってみましょう、ということです。仮に今、あなたがイメージしたカードを忘れたということにします。仮に、の話です。そこで私がお尋ねしました。あなたがイメージしたカードの、数字は言わなくて結構です。模様は何でしたか?記憶を失っているので嘘を意識的につくことになります。どうぞ」 「数字は言わなくて結構です。模様は何でしたか?」 この表現を「おかしな言い方だな」とお思いになるのは、カードマジックに長けているからです。一般の方は「数字は言わなくていい」の時点で「模様とはマークのことだ」と思うものです。 スートを聞いた時点で2枚に限定されます。 ダイヤの5かダイヤの9の場合で解説します。 ダイヤの5の辺りで一回、ダイヤの9の辺りで一回、計2回、リズミカルに指を鳴らし、これを以ってマジカルジェスチャーとします。 「見事に消えましたねえ」そう言います。 否定する観客に「消えているでしょう」と頑なに主張します。 ダイヤの5の辺りを指さし、ダイヤの9の辺りも指さし、スプレッドされたデック全体を指し示したようにみえる動作をして、両手を広げて「消えてますよね?見えませんか。消えたから見えにくいですね。この辺でしたか。こちらでしたか。」とまたダイヤの5の辺りとダイヤの9の辺りで演技をします。 「消えているので見えません。あなたは見えていますか。抜き出してください」 半ば、観客は呆れながらも抜き出すでしょう。 すみやかにスプレッドを閉じてデックを裏向きにし、「私は模様と言いましたよね。裏返して模様を見てください」。 観客の抜き出したカードの裏模様が消え、真っ白になっています。 他のカードは裏模様に異常はない、という現象です。 これは事前に赤いカード4枚だけをブランクバックカードにしているだけです。 他のカードを検める際に3枚のブランクバックカードが見えないようにしなければいけませんが、少し面白いかなと思い、ここで述べることにしました。 これは実体験で「数は9で模様はダイヤ」と観客に言われた際に思いついたアイデアです。ご参考まで。 上記は全て、スプレッドされたデックに観客のイメージしたカードが「ある」場合です。 表情で「あるかないか」を判断しますが、「ない」場合でも容易にわかります。 「あるかないか」と訊かず、「探してください」ですので「未だ見ぬイメージカードがこの中にあるから目で見て物質として確認する」という意に捉えて作業を行っています。その「あるはずのカードがない」のです。その様子は顕著に見て取れます。 大抵は「え?」「ちょっと待って」「あれ・・・」という様子です。 また、これで既に【サイレント・ランニング】7頁の『消滅するカード』の現象が起きていますので、ここで終えてもいいぐらいです。多くの方々がここで驚きます。 簡易版ではありますが、サイレント・デスティネーションっぽく仕上げたいと思います(笑)。眼を見張るような工夫はありませんが、充分に使える現象で不思議です。 ジャケットの右ポケットに観客が探しているカードが待っています。 「ありませんか?」と言います。頷く観客。 「こういう場合、マジシャンが起こす不思議現象はなんですかね?」 観客は答えが出てこないかもしれません。何せ驚いていますから。 「カードがない。では? 無いものは? 出すしかない。出現ですよね」 右ポケットから裏向きでカードを出して左手に持ち替え、右手で軽く右ポケットを叩き、「カードは何でした?」と訊くと同時に右ポケットにカードをしまい、ポケットを指さします。 プリンセスカードトリックの要領で、正解を聞き出してから適したカードをポケットから改めて出し、テーブルに裏向きで伏せておきます。 観客の前にすべらせるようにカードを差し出して「どうぞ」と言えばめくってくれます。当然、観客がイメージしたカードです。 この手順で右ポケットに複数枚のカードが入っていると思う人はいません。 何故そう思わないのか、の理由は、それだけでは説明がつかないことが多すぎる、ということもあるでしょうが、複数枚用意してアウトに使っているというところまで思考が進まないのだと思います。 以上で拙案ではありますが、簡易版サイレント・デスティネーションの解説を終わります。 お読みいただき、ありがとうございました。

      2015/09/18 06:01

    • 橋本英司さん

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      ・サイレントランニング、デック使用のメリット サイレントランニングにおいて、デック使用の大きなメリットがあります。 それは、観客は自分しか知り得ないカードをイメージしていますが、それが未だ見ぬカードだということです。 見てもいないカードを思い描き続け、それについて考え、答え、充分な情報を提示した覚えがないまま、最後には演者にカードを見せられて当てられる。 自分だけのものだったカードが演者に取られた感覚、心を読み取られた感覚が強まるものです。 そこにデックがあるにもかかわらず、未だ見ていないカードを当てられるという神秘性です。 既存のカードトリックとはここが決定的に異なります。 デック使用もいいものです。 ・BSR使用時のJOKERの扱いについて BSR(SR3最終巻20頁参照)使用の際、JOKERに関する巧妙な台詞と同時に、ある動作によって“完全に混ぜられたデック”という印象を消さないように進行してフェアさをキープしています。 サイレントランニングの演目終了後に別のカードマジックでJOKERを使うのでしたら矛盾はないのですが、1演目であればJOKER不必要のままですので、普段、BSR使用時は原案とは変えて演じています。その中の一つが下記手順です。 BSRの基本手順は原案通り進めますが、JOKERは表向きでテーブルに出しておきます。 BSR終了後、観客にしか知り得ないイメージカード1枚を心の中で思い浮かべてもらいます。 その後、ダイレクトマインドリーディングに移行しますが、ここでデックをロゼッタシャッフルやファローシャッフル、リフルシャッフル等でよく混ぜ、デックを裏向きでスプレッドしてからJOKERを観客に渡し、「深く考えずにトランプのどこかへJOKERを差し込んでください」と言います。 表向きで差し込まれたJOKERの左右どちらかを観客に選択してもらいます(ここで偶然にも観客がイメージしているカードが出てきたら「すごいですね!」と言って終了です♪)。 選ばれたカードのフェイスを見ながら「これを私が当てるわけではないので別に見てもいいのですが・・・あー・・・」と言います。 このカードが仮にダイヤの8だったとします。この色に注目し、台詞を言います。 演者「マークを当てようと思ったのですが、私はスペードかなと・・・でも赤いカードが選ばれました。まだ何も言わないでください。黒いカードが出るとラクなのですが・・・(少し考えて)あなたが思っているのは赤いマーク、ハートかダイヤですね?」と確認します。 「YES」なら「いい勘をなさってますね」と、適した箇所にJOKERを差し入れた観客を褒めます。 「NO」なら「では、数字ですが、(インデックスを指さして)8、あなたがイメージしているカードに8が描かれているとすごいのですが、いえ、まだ何も言わないでください。8は偶数ですね。偶数というのは当たっていますか?」※ →間違いなく「YES」なので 「私は8という数字が何かを暗示していると思います。あなたがイメージしているカードも8に近い数字ではないかなと感じます。少なくとも5を超えている数、6以上の大きめの数字ですね?」 →「YES、NO」のどちらであっても 「いつまでもこれを続けていくわけには行きません。もう一度、強くカードをイメージして私の瞳に送信してください」 既に当てられる条件が揃っていますので、サイレントランニング日本語版9頁の方法か、デックを使ったアウトで終了します。 ・解説 大変ラクです。あっけないほど簡単です。 演技力をさほど要さず、実践的で、BSRを好む方、BSRがよりフェアに感じている方、また、サイレントランニングの後に別のカードマジックを演じたい方にはお勧めの手順です。何せ正真正銘、レギュラーデック使用ですので。 色とハイ、ローをリーディングすれば即当てられますので、※のシーンは省略しても結構です。 1と10の対応のため、念のため確認するようにしています(SR実践ハンドブック14頁参照。)。 確認の意での質問が2つだけで、しかも観客が選んだカードと演者の受信イメージを照らしあわせての演技ですので、そこに『何かを暗示しているとされるカード』があります。 色にしても数字にしても台詞の進行がわざとらしくなく済み、メンタルマジック特有の演技が苦手でも大変気軽に行えます。 JOKERが差し込まれた箇所にあるカードを見ながら、照らし合わせる意味で訊いて、リーディングを進行していくわけです。 何もそこに無いまま、「赤いカードが見えます。」等の台詞を言うことに抵抗がある方にお勧めの手法と言えます。 BSRを施し、JOKERを差し込ませ、カードをめくり、リーディングするだけです。確認の意での質問は2つだけですね(SR実践ハンドブック13頁参照)。 2つの質問ですが、当たった場合はいいとして外した場合の台詞は、色に関して「NO」と言われたら即「では数字ですが」と言って“ハイ、ロー”の確認をします。 それに対して「NO」と言われた瞬間、「いつまでもこれを続けていくわけには行きませんね」と言って当てる段階へ進みます。 外したことを気にせず、「NO」と返答をもらえたらそれでOKと考えます。 この手順であれば殆ど、当てるに至るまでの手がかりらしいものはありません。少なくともそう見えているはずです。 2つのリーディングで仮に連続して外したにせよ、カードを当てるに至るまでにはどう考えても情報不足に感じます(質問をひとつ減らすならIONIC使用を推奨します。) 上記本文ではダイヤの8が出たと仮定して進行していますが、例えばクラブの4であれば当然台詞は変わってきます。フレキシブルに行ってください。 観客がイメージしているカードとJOKERを差し込んで選んだカードは異なって当然ですが、「何の意味もなくこのカードが選ばれたとは思えないのです」と、人間が持つ直観力や潜在能力について話したりして、半分は観客の選択のように錯覚させるような手順になります。 勿論、「外したのはあなたの責任もある」と押し付けてはなりません。観客が選び、演者が決める、この感覚で進めます。 絵札が出た際は色だけのリーディングにして、再度別の箇所にJOKERを差し込んでもらい、ハイ、ローの確認をするようにしています。 2回めも絵札であればカードを見せずに演者だけフェイスを見てリーディングしています。 「大きめの数字でした」と言ってカードを裏向きで伏せます。観客が怪しんだらめくって「いえ、嘘ではありません」と言って進行しています。 こうしますと少々不思議ですが、何故か“絵札”という認識を持たれず、“大きい数字”に意識が行きますので自然です。 サイレントランニングでは、出来る限り絵札という概念を消したいため、このような手順を選択しています。

      2015/09/17 20:49

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      ・IONICの目的とコツ、応用例 数学頭、パズル思考の方が観客の際、IONICを使うのは抵抗がありました。 余計な、考える間を与えることなく次のステップへ進めると問題ないと思います。 私は、デックを出してBSRの説明をすることで、これを解消しています。 IONICで数字決定 → BSRという流れをひとつのセットとして演じています。 IONICは、○○に制限することがそもそもの目的ではなく、“標的を少なくすること”が目的と考えています。 実演の際は、特に○○フォースにこだわって使用しておりません。 IONIC特有のある事実に気づかれても、観客が決めた数字そのものは演者にはわかりません。 「あなたが決めた数字そのものは、私には全くわからない。」という心構えで堂々と演じると、何故かある事実に気づかれることなく、上手くいくものです。 どうしてもIONIC使用が怖いと感じているうちは、別のルールでも充分に使えます。 以下、別ルール出の台詞。 「右利きですか?では右手を背の方に持って行って、1から5まで、指を立てて好きな数字を一つ決めてください。次に左手を背の方に持って行って、それとは別の数字を一つ決めてください。最後に両手の立てている指の本数を足します。」 既存のサイレントランニング法より標的が減り、1と10の対応も出来ています。 これだけでも大収穫だと考えております。 例えば、「両手の指を同じ本数にして足す」であれば当然、偶数をフォース出来るでしょうし、IONICの使用法は演者の考え方次第で自由であると、そのように捉えております。

      2015/09/17 18:19

    • 橋本英司さん

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      マインドリーディング能力者・メンタリストの≪助手≫を名乗る人物A氏が、観客一人に対して(1対1で)≪心の中で決めただけのカード≫のSRを行います。 秘密の数字と秘密のスートを組み合わせた、観客にしか知り得ないイメージカードを作成させるところまでを行うわけです。ここではBSRを使用します。 助手A氏は、次のように説明します。 「この後、経験豊富な読心術の名手がこの部屋に来て実験を行います。あなたのイメージを直接キャッチして、その都度確認をしてくると思います。これは受信したイメージの正否確認ですので、訊かれても驚いたりしないでください。例えばですが、『今、赤いカードのイメージを受信しました。合っていますね?』のようにです。これに対して演者に合わせたりせず、合っていたら合っている、間違っていたら間違っているとハッキリ言っってしまって構いません。かなりの高確率で当てる能力の持ち主ですから問題はありません。よろしいですね?」 観客が状況を把握したら、A氏は話を続けます。 「例えばですが、日本人は偶数よりも奇数を好む傾向にあります。演者はこういった統計もデータとしてリーディングの材料とします。私も奇数が好きです。あなたがイメージしたカード、それは私には当然全く見えませんし見当もつきませんが、奇数が描かれているのではないかなと。これは単なる人間が持つ勘でしょうが、知らず知らずに自分をモノサシにしてしまいますのでそのように思ってしまうものです。どうです?奇数を思いました?」 観客が「はい、そうです。」「いいえ、違います。」のようにハッキリ回答してくるか、あるいは50%の確率であっても当てられて驚く表情をするのか、または「言っちゃっていいのですか?」と笑いながら答えてくるかなどから、≪奇数か偶数か≫を判断します。何も答えてくれないのであれば、少々厄介な観客であることをA氏が把握します。 この情報を、この後この部屋に現れるメンタリストに暗号で伝えます。 例えば、 奇数なら → デックをテーブルの左に置く 偶数なら → デックをテーブルの右に置く 奇数か偶数か、わからないなら → デックを中央に置く 頑なに口を閉ざす観客であれば → デックをカードケースにしまって置く 割とオープンな観客であれば → デックを少しスプレッド気味に広げておく 等の暗号です。 これにより、助手A氏とメンタリストは直接顔を合わせることなく、ある程度の情報を伝言することが可能です。 助手A氏と入れ替わりで入室してきたメンタリストは、テーブルに置かれたデックの状態を見て、とても有利に進行できます。 イメージカード以外の観客の情報、これも暗号で伝えることが可能で、簡単なコールドリーディングが出来てしまいます。 例えばコーヒーカップの取っ手の位置で、観客がどこの出身なのかを方角で記すことが可能で、それが当たれば頑固な観客でもメンタリストの能力の鋭さに驚き、関心を示し、心を開かせることも出来ると思われます。 占いの世界での話だったと記憶していますが、実際には、助手や受付の方のほうが、後から入室してきた占い師よりも腕の立つ能力者(洞察力が高い者)であるケースが多いと聞いたことがあります。「実は主役が脇役を演じていた。その方が効率が良い。」というお話でした。 サイレントランニングでも、実質、リーディングよりも冒頭のサイレントランニング法のほうが重要で難しいと私は思います。 言い方を変えれば、サイレントランニング法さえ巧くこなせば、ダイレクトマインドリーディングは8割成功したも同然です。 お読みいただき、ありがとうございました。

      2015/09/13 00:50

    • 橋本英司さん

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      ・サイレントランニング3(SR完結編)第1部、 【ワン byベン・ハリス】からヒントを得て、日本語で演じる方法を考える メモ帳を手にして、何かを書きつけペンを置いて、「今、パッと浮かんだ二桁の数字をおっしゃってください。」 観客が答えたらすぐに「(指を2本出して)二桁は難しいですね。(指を1本立てて)一桁で実験してみます。」と言ってメモ帳をテーブルに伏せて置きます。 今度はペンも持たずに「私には内緒で、口に出さず、(指を1本立てて)一桁の数字を思い浮かべてください。」 観客が数字を決めたら、何かを感じ取った表情の演技をして、立てていた指1本に視線を送り、「あ・・・。その数字はこれでは?」 1というリーディングが当たっていたら、「うん。一桁は読み取れる自信があったのですよ。二桁は・・・えーと。」→テーブル上のメモ帳を手にして「ああ、二桁も当たっていましたね。」→ 演技終了とします。 1というリーディングが外れていたら、立てていた指1本を見ながら、「ですよね。決めた数字はこれではありませんよね。ではその数字を音ではなく画像としてイメージしてください。」(適度な間をおいて)「その数字はあなたの心の中にだけにある数字です。しばらくの間、それは秘密です。ではその秘密の数字を使ってイメージの実験スタートです。」→サイレントランニング法でスートを決め、ダイレクトマインドリーディングへ。 一桁ですから1から9までの9つの数字です。 1というリーディングが当たれば、「一桁も二桁もどちらも読み取り、心の中にあるカードも当てた。」という演技になります。 メモ帳の『二桁を当てる』という現象は、スワミギミックを使用しています。 1というリーディングが外れていても、「ですよね。決めた数字はこれではありませんよね。」という言い回しと≪指を1本立てたままで台詞を言うこと≫により、さほど不自然な感覚がないままサイレントランニングに移行でき、1と10は選ばれません。仮にあまり良い出来とは言えないサイレントランニング演技になったとしても、ダイレクトマインドリーディング終了後、「実は先ほどのメモ帳、これなんですけどね。ちょっと驚いたのですが、二桁の数字も当たっていました」と示すことができ、いずれの場合でもインパクトは損なわれません。「二桁の数字は必ず当てる。かまをかけず、怪しさのかけらもない。」という心理的余裕が常にありますので、ダイレクトマインドリーディングの当てにくい箇所のミスがあっても気になりません。堂々とした演技をする演者を見て、本物のマインドリーダーを観客は感じるはずです。 全体としては、心の中を読み取るという演目をケースバイケースで変えていく、マルチプルアウトのような手順になります。 観客は演者の言っている実験というものが、具体的に何をするのか知らされておらず、その状況を利用した方法と言えます。 ベンハリス氏の【ワン】をそのまま日本語で演じるのは難しく、しばらく考えていました。 勿論、原案の【ワン】とは異なりますが、コンセプトとしてかなり近い趣きになったと思います。 スワミギミックが無くても、二桁の数字から一桁の数字へとハードルを落としたというシチュエーションの中で、指で数字を表して(二桁は2本の指を立てる、一桁は1本の数字を立てる。)立てられている1本の指を見ながら「もしかして、思っている数字は1ではありませんか?」のように問うことで、それが外れていても1と10を除外でき、当たっていた場合でも「1ですよね。うまくいきそうです。では1以外で実験してみましょう。もう一度一桁の数字を決めてください。」と進行でき、いずれにせよサイレントランニングを演じることが可能です。副産物として、実践ハンドブックでも述べましたが、「よく指を使う人」と見慣れさせておくことができます。 【サイレントランニング3(SR完結編)】は、このように一部、日本語では演じにくいものがあったり、演者のメンタルマジックスキルを試されているかのような高難易度のものがあったりしますが、読んで損をするようなものは一切ありません。ここに挙げた私のアイデアなど問題にならない、貴重な一冊です。基本形となる【サイレントランニング日本語版】を読んでからという条件付きで、星5つを付けさせていただきます。

      2015/09/11 15:44

    ↓「ダウンロード版」特価¥2,500はページ下部にあります↓


        <心に想ったカードを当てる! 何も聞かずに!>
          ―サイレント・ランニング完結編―

    サイレント・ランニング<日本語版>● 第1作目「サイレント・ランニング」!

    ラン・サイレント、ラン・ディープ<日本語版>心の中のカードを読む
    ● 第2作目「ラン・サイレント、ラン・ディープ」

           <遂にBen Harrisの超大作SRが完結!>
        多くのマジシャンからのアイディア、応用手順満載。
          完璧なマインド・リーディングが完成。
             新テクニックIONIC登場!

             <日本語版の全権利獲得>


    ● Ben Harrisの「クロスロード」が進化してサイレント・ランニングが生まれ、さらに続編として「ラン・サイレント、ラン・ディープ」、3部作の完結編がこれ「サイレント・ランニング3」です!
    <著名メンタリストのコメント>
    ● 「全体の流れは、信じられないぐらいクリーンになっています。そして本物の魔法のようです。これは、本当に道具不要のメンタリズムにおける偉大な進歩です!」- Marc Paul

    ● 「わう!凄い物をつくりあげたね。これがそんなに進化していくとは想像もしていなかった。」- Greg Arce
    「これは、単なるトリック以上のものです。メンタリズムに欠かせない、大変巧妙でパワフルなツールです!」と、バナチェック:Banachekも絶賛

    ★ 前作(2巻目)「ラン・サイレント、ラン・ディープ」に収めきれなかった全世界のメンタリストからの膨大な改案新アイディア新手順を収録したのが今回の3巻目完結編です。
    そのマジシャン達の名前は:
    グレッグ・アース      ジョシュ・ザンドマン     ポール・スミス
    スティーブ・シュフトン  ベン・ハリス        カイル・マックニール
    マイケル・ダニエルズ   マーク・トルディンガー    アンディ・ブラウン

    ★計9名のメンタリストからの応用手順を日本語完全解説!
    ★ さらに新技法「IONIC」登場!

    <目 次>

    ・前書き byスティーブ・シュフトン

    ・はじめに by ベン・ハリス

    第1部・風変わりな作品

    ● 驚くような賢い寄稿が満載。
    心に思ったカードの裏に×印が現れたり、サイレント・ランニングの原理をゴスペルマジックやボーリングに応用したり、風変わりなアイデアが収録されています。
    ● または、観客の息で心に思ったカードが出現するアイデア等、サイレント・ランニングのテクニックを使ってスートと数字を選ばせる新しい方法にも触れます。
    ● 多くの考えるヒントが収録されています。あなたが使いたい素晴らしいアイデアと一捻りがいっぱいです。
    ・SRX by グレッグ・アース

    ・サイレント・ヴィジュアル byジョシュ・ザンドマン

    ・ダミー・スピット byグレッグ・アース

    サイレント・スチーム byポール・スミス

    十戒 byカイル・マックニール

    語られない十戒 byスティーブ・シュフトン

    サイレント・ボーラー byカイル・マックニール

    ブラインド・サイレント・ランニング byマイケル・ダニエルズ

    ワン byベン・ハリス

    第2部・IONIC

    ● レイ・ハイマンが1953年に考案した指を使ったフォースを元にした新しいフォースの方法、IONICをが公開されます。
    ● この素晴らしい方法は、クロスロードとサイレント・ランニングに完璧にフィットします。
    ● 凄い応用の中には、<財布も封筒も使わず、たった1枚のカードだけで観客の心の中のカードを的中させる>という素晴らしい解決法“サイレント・ウイットネス”も収録されています。
    IONIC-
    フォース byベン・ハリス

    IONIC-タンジェント byベン・ハリス

    バクジャク byベン・ハリス

    インビジブル・カード byアンドリュー・ブラウン

    サイレント・ウイットネス byベン・ハリス

    レイザー byベンハリス

    WTFエクササイズ byベン・ハリス

    エッセイ:サイレント・デスティネーション

    ● 深い思索家で友人のマーク・トラディンジャーの、クロスロードとサイレント・ランニングの原理に関する詳細なエッセイが収録。
    (エッセイと書いてありますが、新しい「サイレント・デスティネーション」という彼の方法とそのハンドリングの20ページにわたる詳細解説です)
    ● 彼の目的は、観客を完全にコントロールして、心に思ったカードに何を起こすのか(消すのか出現させるのか変化か?)をもコントロールしてしまいます。
    この凄い話しを読む準備をして、本当に素晴らしいハンドリングを学んでください。
    ・サイレント・デスティネーション byマーク・トラディンジャー
    ・クロスロードトリビュート byマーク・トラディンジャー


    <スティーブ・シュフトンの前書きより>
    ★ この本は単なる必要性から始まり、大きなものになりました。すべてはクロスロードと呼ばれる現象から始まり、これが方法と現象の百科事典までに成長しました。世界中のプロマジシャンとメンタリストによって十分に使われてきました。実際に練習して、改良してこれらの方法を使って演技した人たちは、大きな成功を手にして満足しています。

    ★ クロースアップだけで無い、ステージでも演じられる素晴らしい手順も含まれています。全マジシャンにお勧めします。
    <商品>
    1.データーCD(日本語解説書のPDFファイル)  x1
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    1.日本語解説書冊子印刷品(B5冊子 68ページ) x1 
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    ★ 体裁は、携帯&読み易さを考慮したB5判の小冊子形式といたしました。
    ★ 「ダウンロード」版も販売中。⇒ページ下記からご注文ください。

    サイレント・ランニング<日本語版>★「サイレント・ランニング」とは何か?⇒まだご存じない方はまずこちらからお読みください。(心の中を読み取る素晴らしいアイディが公開されます)


    ラン・サイレント、ラン・ディープ<日本語版>心の中のカードを読む★「ラン・サイレント、ラン・ディープ<日本語版>」● サイレント・ランニング続巻

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